『奇跡をくれた動物たち』

espoir-ami2008-03-24

 さっき日テレでこんな番組を放送してました。




僕がとても好きなのは9・11で主人を救った盲導犬のお話です。
その盲導犬は、飛行機がビルに衝突して誰もが混乱している最中、70余階から一階まで主人を連れ、降りたのです。階段の段数凡そ2000段・・・健常者でもつらいであろう階段を、その盲者と盲導犬は最後まで無事に。物が散乱し、爆発した飛行機のジェット燃料が煙として充満する中を、彼(盲導犬)はどんな気持ちで降りたんだろう。犬と暮らしている人は分かると思うのですが、犬の足は登りには強くても下りは苦手なのです。それも、下り坂ならまだしも、階段です。ずっと下を向いて、前足に体重がかかり続けて、凄く辛かったと思う。盲者の人も全く見えない中で、1階まで降りることはとても大変な事だったと思う。

この盲導犬の凄いところは、一階に降り立ってからです。救助に駆けつけた消防士が
「外は瓦礫やガラスが空から降ってきているから、建物の中にいて下さい」と指示を出し、盲者の人も従ったそうです。本来人間の言う事を何よりも優先して忠実に守る盲導犬が、その主人の命に背いたのです。



ハーネスを掴んでいる主人を建物の外へ・・・



それからしばらくして、ビルが崩壊しました。












盲導犬は目の見えない人のために訓練された特別な犬です。人に危害を加えない事はもちろんのこと、例えトイレに行きたくても、お腹が空いていても、自分を殺し、主人の傍に仕え身を守り、安全に導く事を生業とし、歓びと感じています。そんな盲導犬が、飼い主の命に背き、命を懸けて主人を守りました。きっとこの子は世界で一番この人の事が好きなんだろうなぁ。




ラブは人に触る事が出来ませんでした。つまり、お手が出来なかったのです。でも何故か「おいでおいで」は出来ました。何故でしょう?お座り、伏せ、待て、基本的な事は全てできて、一時期は「おはよ〜」まで話す事ができたのに・・・。
ラブは盲導犬の訓練学校から我が家にやってきました。たぶんそこで「触っちゃだめ」って教わってきたんだろうなぁ。そんなラブに、自分から触れないならこっちから・・・と云うわけで、僕とラブは「お手」の代わりに握手をよくしていました。ラブには他にも凄い特技がいっぱいあります。ラブがウロウロしている間に僕が物陰に隠れるとそこまで来て「何やってるの?」って顔してました。かくれんぼの天才☆
サッカーも、とっても上手でした。前足を使って上手にボールを運んでいました。しまいには大きな口を開けてサッカーボールを咥えて走ることもありました。よく顎がはずれなかったなぁ・・・。
1m以上あるフェンスを飛び越えた事もありました!!!でもその時は戻れなかったので、泣き泣き僕がフェンスの針金を解いて穴を作りました(><)



色々な思い出を作ってくれたラブでしたが、一番嬉しかったのは、高校生になって帰りが遅くなった僕を必ず迎えてくれた事です。あの時はそんな事これっぽっちも思いはしなかったけど、今はとても心に染みます。雷の鳴る日や、強い雨の日、暑い日、一緒に僕の部屋で眠りました。家出した日、夜な夜な僕の部屋の玄関の戸を掻いて僕を起こしました。乳がんの手術をした時は、僕が傍で寝ました。ただ単純に傍にいただけなのに、その事がいつも心の中にあります。



機会があったら読んでみて下さい。

犬と私の10の約束

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ベルナ、ガーランド、クィール、マリ、ソックス・・・皆さんが知っている彼等も、皆さんのお家にいる彼等も、きっと同じことを考えていると思います。







「だいすきだよ」