夜勤の仕事が終わって、窓の外を眺めてみた。もう4時を過ぎていてほとんど朝、道行くサラリーマン達もちらほら見え始めて、不思議な感じ。子供たちは何も無かったかのようにすやすや眠っている。子供の寝息と雨の音・・・・・静かで。周囲の存在が消えてしまうようだった。




今日付けで児相を去る子供がいた。



旅立ちを喜んでいた。



今後どのような人生を歩んでいくのかは、僕等には知る由も無い。



きっとこの先、もう会うことは無い。



むしろ会ってはならない。



ただ、寝食を共にして、少ない時間ではあるが、一緒に過ごした仲間。



今降っている雨が、ひとしきり静かに聞こえた。











ハッピーライフ

ハッピーライフ