実は・・・

今日彼女と昔話をしました。写真やプリクラを見ながら、あんなことやこんなこと・・・。
お互い沢山見せあって一つだけ違ったのは、僕には少林寺とボランティアしか無く、一方彼女には沢山の過去がありました。
元々写真が好きではないので単純に数が違うのだけれど、それでも彼女には学校もアルバイトも生活も、恋愛もあった。なんか恥ずかしくって、羨ましかった。

僕とは違う、痩せててカッコ良くてお洒落な彼氏達と、楽しそうに幸せそうに写ってる沢山の写真やプリクラが眩しくって羨ましかった。僕が嫌がってしてあげられなかった事が其処にあって、今までこの子がやりたかった事が沢山あっただろうにしてやらなかった。自分やってあげてるつもりで、何もしてあげられていなかった。自分で選択してきたはずなのに、後悔している。自分が情けなくって、涙。
彼女は僕のために何でもしてくれる。支えてくれようとする。でも僕は・・・




前にも興味本位で昔の事を聞いてひとりショックを受けていた。自分が今まで経験したことのない事、感情、受け止め切れなかった。「過去」とは自分だけにあるもので、人には無いと思っていた。そんな事をする人がいるなんて思ってもみなかった。そんな事考えた事も無かった。悲しかった。自分にはどうする事も出来ないと分かっていて、取り戻せない過去だと知っていて、ショックを受けていた。
彼女もそんな僕を気遣って此処一年くらいはその手の話をしないでくれた。
そしてつい3日前、改めて昔話をしてみた。彼女の事が知りたかった。どんな人で、どんな考えで、どんな思いを持っているか知りたかった。平然を装っていても、心は震えて、発する言葉も震えて、怖かった。今、自分の目の前にいる人とは別人の様な気がした。なんのことは無い、ただの昔話のはずなのに、とても大きな音で聴こえた。


何でこんなに器が小さいのだろう。
誰にでもあることなのに、自分にもある事なのに。
僕にもあの人への思いがあって、彼女に話している。彼女はどう感じていたのだろう。もしかしたら、それはとても軽率な発言だったのかもしれない。


幸せにしてあげたい。でも、無理なのかな。僕、ダメなのかな。稽古終わって、改めて考えても結局泣いて、泣いて、何の解決にもならないのに、泣いて。泣いても、何の意味も成さない。



どうしたらいいんだろう。分からない。