人生

 さっき仕事から帰ってきました。夕食を食べながらある映画を観ました。




9.11




僕が高校生の頃の事件です。ハイジャックされた中で、一機だけ山林(?)に墜落した飛行機がありました。そのドキュメント映画です。僕が見たのは最後の、墜落する20分くらい前からでした。




乗客の中から、ハイジャックに立ち向かおうとする人たちが数人いました。爆弾らしきものと刃物を持っている犯人に、立ち向かい、操縦室まで辿り着いたけど、操縦桿を奪う事はできませんでした。




自分だったらどうするのだろう・・・そんな事を思います。




子ども達のために生きていたあの頃なら、できたかもしれない。だけど今はどうだろう。




稽古もしてない。




利用者さんと幸せな日々を過ごせれば良い、ただそれだけを思っている。




現状に甘んじて・・・・・これでいいのかな。




少林寺拳法の開祖がこんな言葉を残してくれています。

普通の人間の心や良心に芽生える思いに国境など無く、自分にとっても悲しいことは、あの人にとっても悲しいこと―――この単純な道理。肌が黒かろうが白かろうが、少々中間色だろうが、人としての喜び、痛みや怒り、親子の情や恋人、友達を愛しむ気持ち、そこには国の別、人種の違いは基本的にないはずだ。



どうなんだろう。自分だけ良ければ良い・・・・・最近そう思ってしまってる。




何かあった時、自分ではない誰かのために、大切な何かのために、もう一度、戦えるのかな。




あの頃の自分が懐かしい。




なんであの頃はそんな風に生きていたんだろう。




子ども達の存在があったから・・・・・確かにそれはあったけど、何でだろう。




今日の映画の中で、ハイジャックに立ち向かったあの人達、凄いと思う。




「死にたくない」根本にあった気持ちはそんなところだと思う。死が迫っている時だから、確かにそうできたのかもしれない。だけど、本当にそれだけなのかな。




自分だけじゃない、何かのために、そう思えたから、立ち向かえたんじゃないかな。そう思う。




今しかできないこと。その時、その瞬間にしかできないこと。




一生懸命に生きて生く。




もう一度、できるかな。