HERO
- 出版社/メーカー: フジテレビジョン
- 発売日: 2001/07/25
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
今目の前にある何か。
見つけなきゃいけない。
探さなきゃ。
確かめなきゃ。
権力とか金のためじゃない。
やらなきゃならないことがある。
僕が大切にしている言葉がある。
普通の人間の心や良心に芽生える思いに国境などなく、自分にとっても悲しいことは、あの人にとっても悲しいことだろうと云う―――この単純な道理、分かろうとしてみろよ。肌が黒かろうが白かろうが、少々中間色だろうが、人としての喜び、痛みや怒り、また親子の情や恋人、友達を愛しむ気持ち、そこには国の別、人種の違いはないはずだ。
戦わずにして勝つということは、策略だけじゃない。説得し、考え方を変えさせて、戦争したら損だと思わせたら、もう勝ちなのだ。われわれがやるべきことは、職人になることではなくて、影響力を持つ人間になることでなければならんと思うのです。
武器がなくても身を護る手段を持つことで、腹の底にどことなく用意ができている、ある程度の心の準備がもてる、そして、怒りを感じて行動できる。そういう勇気ある『心』と『力』を持てる人を、少林寺は育てたいと思いやってきた。本気で怒れる人間になる努力、してほしい。
これらは、少林寺拳法開祖 宋道臣先生の残されたお言葉です。僕のボランティアや生活指導員の仕事を行ううえで大切な心がけになっています。よく読んでみれば、とても当たり前のこと。でも、そんな当たり前の事を、今の人達は忘れかけている。もちろんそれは、そんな大人たちに育てられた子供にも言えること。僕が伝えたいこと、伝えなきゃいけないこと、ここに集約されている。
世界を変えることは、とても難しいことかもしれない。でも、自分の傍にいる人なら、子供なら、或いは可能かもしれない。
他の武道ではこんな事、教えてくれない。もしかしたら知っているのかもしれないけど、なかなか皆口にしない。少林寺拳法の良い所って、こういうところなのかも。技が云々じゃなくて、生きる希望になるものを、少林寺拳法は、開祖は、教えてくれた。今度は僕がこれを、伝えていく番なのかな。まだまだ頼りないし、力不足だけど、やるだけやってみよう。そんな風に、思った。